プレパ団長です。
第1回定期演奏会に使用しましたチューブラーベルもどきの楽器作成記録その6です。
最終段階です。今回は難しくないです。
前回ついに管の長さが決まりました。
ぶら下がり健康器に加工を施し、パイプを吊れるようにします。
天井部のバーを適当な金具に入れ替え、ねじとナットを仕込みます。
その後、各ベルが干渉しないように、仕切りを適当な鉄パイプで作成します。
どうやらこの鉄パイプにも規格があるらしく、
ぶら下がり健康器の部品と直径が同じなため市販のジョイントでバシバシつないでいきます。
これはパイプカッターで自力加工しました。
手の支え用のバーを適当に切りそろえまして、くみ上げてベース完成!
こんな感じです。(作業途中の写真がなく、すでにパイプが吊ってあります)
それぞれの鉄パイプにドリルで穴をあけまして、
結束バンドでつるして完成です!
鳴らしてみるとなかなかいい音!
だがしかし、ホールに持ち込んでみると、本物のチューブラーべるより響きが薄く野性的に聞こえる感じに仕上がりました。
第1回定期演奏会のプログラム上では問題なかったのですが、曲によっては採用が難しいかもしれません。
鉄パイプの薄さでしょうか?素材金属の違いでしょうか?ん~、難しい……。
また、金属管の特性上、高周波が濁りがちになるため、管体に重りを仕込むなどすべきだったかもしれません。
楽器作成は奥が深いですね。
最後に、
設計を一手に担った団員のYさん
作成を手伝ってくれた団員の方々
謎の鉄パイプを楽器として快く受け入れてくれたパーカッションの皆様
ご協力本当にありがとうございました。
参考文献
→基本的な情報(英語)
→周波数は、長さの2乗に反比例する情報はここで知りました。
日本音響学会研究発表会講演論文集 チューブラベルのファインチューニング
藤井順治 ヤマハ(株)楽器研究所
→管体の重りのつけ方など。今回は採用までできず。