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第2回定期演奏会後記(その1)

こんにちは!ホルンパートの春風と申します。

先日、プレパの第2回定期演奏会が行われ、私にとっては初めてのゲーム音楽の演奏会となりました。ゲーム音楽のホルンってとにかくカッコいいんですよね…!

 

ゲーム音楽のならではの輝かしさや重厚感、スピード感を表現するためには、金管楽器の響きが不可欠です。

技術的にも体力的にも高いレベルが求められる場面が多く、団員は大変だったと思います。

ですが、「ゲーム音楽を演奏したい!」という気持ちをもって集まった団員達のパワーは素晴らしく、大好きな曲がホールに響き渡った時の感動は、他では味わえないものとなりました。

 

今回、演奏に使用した楽譜は、権利者様に許諾を取ったうえで団員が編曲しております。

私はFFメドレーの金管五重奏の編曲を担当しました(演奏は別の団員です)。

FF3の人気曲「悠久の風」の編曲にとりかかった時、打ち込み音源の駆け抜けるような印象的な16分音符のフレーズを聴き、「これは人間が吹く曲ではないのでは…?」と大苦戦。

でも、せっかくの金管アンサンブルです。金管らしい華やかさを出せるように意識しながら、原作ファンならどういう編曲をすれば喜ぶのか…と試行錯誤を繰り返して楽譜を書きました。

本番当日の演奏は大成功!

トランペットの、風に乗ったような軽やかな16分音符。

トランペットがメロディに移った後は、ホルンとトロンボーンが16分音符を受け継ぎ、まるで1人で吹いているかのような一体感を見せてくれました。

この不安定な楽譜を支えるチューバは大変だったと思います。ちなみに、FF1の「マトーヤの洞窟」にチューバのハイトーンソロを書きました。チューバのハイトーンって素敵なんですよ!

原曲のような爽快感あふれる演奏を聴かせてくれました。お客様のアンケートからお褒めの言葉をいただき、楽しい演奏になったのではないかと思います。

 

今回の演奏会でも、様々な衣装や小道具が活躍しましたね。ライフストリームが輝き、 

クラウドやエアリス、神羅兵が登場しました。

原作ファンの方にとっては嬉しい演出だったのではないでしょうか。

特に指揮者衣装のクオリティが凄まじく、どこから見てもクラウドなウィッグに、バスターソードは大きな動きに耐えられるよう軽量化(700g!)、ばっちりメイクもしておりました。

メイクは完成度もさることながら、スピードに驚かされます。あのクラウドは、1部では素顔で野球帽をかぶっていたはずなのです…早業…!

私はダンボールを使ってプレステを制作しました。「手で蓋を持ってパカっと開けるのはカッコ悪いなぁ…ウィーンと蓋が開く方がプレステっぽいなぁ…」と思い、後ろからヒモを引っ張って開ける仕組みにしてみました。

楽しんでいただけたでしょうか?

最後になりますが、お足元の悪い中ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

第3回定期演奏会に向けた準備ももう始まっております。次回の特集はカービィです。

FFとはまた違った難しさがありそうですが、楽しくかわいく演奏できるように練習に励みたいと思います。