みなさまこんにちは!
Violinパートのたつきと申します。
プレパでは、2022年7月17日(日)に「第2回定期演奏会」を開催いたしました。
リハーサルや本番の風景など、奏者目線から少しばかりですがお話したいと思います。
第1回定期演奏会の頃よりも団員の数も増え、特に弦楽器の立場からすると前回以上に弦の音が厚くなって、「オケの音でゲーム音楽をやっているんだ…!」と奏者ながら感動した今回の演奏会。
お越しになられた方々も満足して頂けていたらとても嬉しいです。
そんな今回の演奏会は二部構成で、第二部は「ファイナルファンタジー」特集を組んだプログラムで行われました。
総曲数20曲以上、かつ一曲一曲のカロリーも高め(FFの戦闘曲などは特にハードでした笑)でヘビーなプログラムだと思っていたのですが、実際演奏してみると楽しくて楽しくて、あっという間に時が過ぎてしまった演奏会でした。
まずは前日から行われたリハーサルについて。
打楽器がすべて揃ったり、遠方から参加している団員が加わったりして、オケが完成していく感覚にゾクゾクしたのを覚えています。
当日のリハーサルでは、本番での演出や照明の確認も含めた練習を行いました。
リハーサルとはいえ、演出と合わせて演奏すると僕としては高揚感がとんでもないことになってしまって、どうにか演奏に集中しようと必死でした笑
特に今回の演奏会では、演出にホールのミラーボールを利用した部分もあったのですが、ホールがキラキラとした光に包まれていくその中で演奏していると「わあ~~きれいだなあ~」と意識がどこかへ吹っ飛んでしまうので、本当に苦労しました。
大人になった今でもそんな無垢な童心に帰らせてくれるゲーム音楽というものは素晴らしいですね(?)
そしてリハーサル終盤。指揮者の方から最終確認の呼びかけが。「ほら、最後かもしれないですから。」と。
僕の涙腺が悲鳴を上げ始めたのはこのあたりからですね。なんのこっちゃわからん!という方はファイナルファンタジー10をプレイしてみることを強くお勧めします。
さて、そんな個人的なドラマもありながらリハーサルを終え、いよいよ開演の時間です!
全曲を紹介すると少々文量がおかしなことになってしまうので、いくつか個人的に印象に残っている曲をピックアップしてご紹介しますね。
まずは演奏会一曲目、キングダムハーツより『Dearly Beloved/Traverse Town/Hand in Hand』。
曲の冒頭、サァーーっと砂浜に波が寄せる音と共にピアノで美しい旋律が奏でられます。さながらゲームのタイトル画面のような、ここから演奏会が始まるんだ…というワクワク感に体が震えたのを覚えています。実際、『Dearly Beloved』はキングダムハーツのタイトル画面の音楽でした。
次にご紹介するのは、ポケットモンスターダイヤモンド・パールより『216ばんどうろ~キッサキシティ』。
こちらの曲ではミラーボールを使用して雪の降る様子を表現していました。ダイパ世代大歓喜の曲選と演出でしたね! 長いテンガン山を抜けた先のあの幻想的な光景が目の前に浮かんでくるようでした。
さて次にご紹介するのはファイナルファンタジー4より『Battle2/勝利のファンファーレ』。
冒頭でも申し上げた個人的にカロリーが高くてハードな曲の中の一つである超アップテンポ戦闘曲でしたが、弾いてみるとあっという間でした。
弾きながらバハムートのメガフレアカウントダウンを思い出していたので、焦燥感は凄まじかったですが。
『勝利のファンファーレ』では音符のない人たちが腕を上下しFF4戦闘終了画面の光景を再現。お楽しみいただけましたでしょうか?
ドット絵のカクカクした感じを表現しようとする人、少女リディアのようにはしゃぐ人となかなかカオスな光景となっていたかもしれませんね笑
その後FF5クライマックスメドレーやアンサンブルのコーナーを経て、第三部へ突入です。
次にご紹介するのはファイナルファンタジー10より『ザナルカンドにて~いつか終わる夢』。やはり何度聴いても本当に名曲です。オケとしても非常に完成度の高い一曲だったのではないでしょうか。
個人的には『ザナルカンドにて』と『いつか終わる夢』がスムーズにつながっている編曲にとても感動しました。プレパでは団内に編曲者がたくさんいるため、「この編曲めちゃくちゃいいな!」みたいな部分で楽しめるところもあるんですよね。
なんて贅沢な楽しみ方でしょうか。編曲者の皆様、本当にありがとうございます。
その後FF7より『片翼の天使』、FFシリーズより『FINAL FANTASY』などなど、様々な名曲を経て演奏会は終演となります。
が、最後にまだまだアンコールが!(正確には特典Discですね笑)
アンコールではFF9より『その扉の向こうに』、FF7より『エアリスのテーマ』を演奏いたしました。
正直僕は『片翼の天使』あたりからもう感情がぐちゃぐちゃで記憶が定かではないのですが、『その扉の向こうに』が始まった瞬間、そして『エアリスのテーマ』で視界の隅にエアリスをとらえた瞬間、全身がゾクッとしたのを覚えています。
演奏会の幕が下りた後はまるで一つの超大作ゲームのエンディングを見終えたかのような感覚で、達成感ももちろんあったんですが、「あぁ、終わっちゃったんだな」という感情が一番大きかった、そんな演奏会でした。
さて、駆け足ではありましたが、ここまでプレイヤーズパーティーオーケストラ第2回定期演奏会の様子をお伝えしてまいりました。
奏者目線と言いつつ僕の感情丸出しの感想大会みたいになってしまっている気がするのですが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
また、今回の演奏会にお越しくださった皆様、本当にありがとうございました。満員のホール、皆様から頂いたアンケートに書かれた温かい言葉の数々、本当に感動しています。
プレパでは早速第3回定期演奏会に向けた練習も始まっております。次回もぜひお楽しみに!
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