夏ですね。打楽器担当のあまやんでございます。
第3回定期演奏会が終わりまして、団員たちはぼんやりとした喪失感を抱きながら日々を過ごしております。
しかしながら演奏会が終わったことで空いた穴は演奏会をすることでしか埋まらない、というのが世の習いでございますから、早速団内では第4回定演の話などもしておりますが。
さて、そちらのことはまたいずれとしまして、今回は定演で使用した「ちょっとオーケストラのコンサートではあんまり見ないぞ」という楽器についてご紹介する記事です。
アンデスという楽器です。
一見鍵盤ハーモニカのナリをしておりまして、実際「メロディオン」でおなじみの鈴木楽器より販売されているものです。
但し、吹いてもあのようなアコーディオン風の音は出てきません。代わりに「ぽー」とか「ひょー」といった気の抜けた笛のような音が鳴ります。
もしかすると、栗コーダーカルテットの演奏でご存知の方もおられるでしょうか。
実は生まれ自体は約40年前、1985年なのですが販売不振によりすぐに製造中止、その後、2000年代になっていわゆる「やる気のないダース・ベイダーのテーマ」が有名となり、その人気を受けて2007年に復刻したという、そこそこ歴史のある楽器です。
当初、定演でこの楽器を使う予定はありませんでした。
ただ、プレパ編曲チームでオンラインミーティングを行った際、何か面白い表現を狙えるんじゃないかということで意見が上がりまして。
元より『毛糸のカービィ』でもこの楽器が使われていたことで「カービィらしい音色」という意味でも相性が良かったわけですから、結果的に『グリーングリーンズ』で起用されることとなりました。
で、私の持っている分と、猫と楽器に生活空間を占有され続けている団長宅と、流れに乗って新たに購入してしまったフルートのぶんこさんの分を使って、あの三重奏が誕生したわけです。
この楽器が似合うゲーム音楽は他にもありますので、またお目見えする時があるかもしれません。
(あまやん/打楽器)
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