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アンサンブルコンサート2024後記(その2)

はじめまして!昨年9月に入団したばかりの、フルートパートのチコリーです。

今回は、かでる2.7にて2月10日に行われたアンサンブルコンサートについてご紹介いたします!


 

まず、今回のコンサートはプレパ初の試みとして「アンサンブル形式」での演奏会となりました。

 

そんなチャレンジングな演奏会を通して、筆者が「尊い(T . T)」と感じたことを3つのポイントから語らせて頂きます。

 

 

1、団員のゲーム音楽愛が「尊い」

 

今回の演奏会の選曲は、プレパ団員たちがそれぞれ各自でやりたい曲を決め、編成を考えるという流れで行われました。

演奏会プログラムをご覧になった皆さまの中には、

 

「このゲームは俺(私)の青春」

 

「曲を聞いただけで涙腺が緩む」

 

といったタイトルが並んでいたように感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

 

「奏者なら一度は弾いてみたい曲」の数々は、すなわち「ゲーム好きなら生演奏で一度は聴いてみたい名曲」とほぼ同義。

 

ゲーム音楽愛の強いプレパらしい選曲になったと思います。

 

そしてやはり、素晴らしい原作ゲームへの敬意を表し、ゲームの設定や世界観をモチーフにした衣装や小道具も、団員自ら考えて装備!

ホスピタリティに徹したスタッフが、可愛いぬいぐるみたちと共にお出迎え!


どの団体も、耳だけではなく、見た目でもお客様と一緒に楽しみたい!という強い気持ちを凝縮しました。

まずはこちら。

 

ドラクエシリーズより「そして伝説へ〜この道わが旅」金管五重奏チーム。

って一曲目からクライマックスじゃないですか。

個人的に、ホルンのKさんのビアンカヘアーに愛を感じました!


 

次にプレパ合唱部による「ゼルダの伝説 夢を見る島」より「かぜのさかな」、「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」より「女神の詩」の2曲。

「オーケストラなのに合唱!?」と驚くなかれ!なんとプレパには、声楽科専攻卒の副団長が率いる本格的な合唱部が存在します!それにしてもこの選曲は神...!


 

「パネルでポン」より「エンドレスモードエンディング(通常)」

演目を公開した際に二度見された率が高いであろう1曲。

ピアノ、フルート、ヴァイオリンとチェロの楽しい曲です!しかし、パネポン上級者ほど聞けないというマニアックなチョイス!何してんすか(褒め言葉)


 

「とびだせどうつぶつの森」シリーズを演奏した木管五重奏チーム。

ハニワくんで音出し!もうここからニヤニヤしてしまう...!この時のフルートのBさんの「楽しませたろ!」という笑顔がとても印象的です。


 

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者より「うつぎたんていじむしょ」

子供向けっぽいタイトルに騙されるなかれ、曲がエモい、良すぎる。

ファゴットとヴィヴラフォンとピアノの相性のよさよ...!延々と聞いていられる。好き。


 

ゼルダの伝説ブレス オブ ザ ワイルドより「風のガースガノン戦」「再会リーバル」

木管五重奏チーム。

青い布の五人...?もしや...英傑の5人!? 木五でこれは泣く。


 

スーパードンキーコングより「Haunted chase~krook’s March」弦楽四重奏。

肩にドンキーが乗ってる!どうやって身につけているかは企業秘密です!(企業でもなければ秘密でもない)筆者は二度見しました...!

トラウマ級の難しいステージに使用されている曲でも、ちゃっかり可愛さも演出★

にくいねぇ。


 

ファイアーエムブレム 紋章の謎より「オープニングメドレー」ホルン四重奏

いや、ホルンかっこよ...!

お恥ずかしながら筆者は原作ゲーム未プレイですが、スマブラDXのBGMにも使われていた曲かー!と後から知りました。(写真はリハーサル時の写真を使用。後ろ姿がこんなにサマになる管楽器ほかにある?)(いやない)(反語)


 

ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダムより「メインテーマ」を披露した、ダブルリードアンサンブル「上着が見つからない」

神曲。

あの主題のフレーズが頭から離れない...

開けたくなる、宝箱......。

あ、あった〜〜〜!!!!

上着、見つかって良かったね!!(温かいお客様の拍手とにこやかに見守る司会のPさん…全てが尊い)


 

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムより「メインテーマ〜ガノンドロフ戦〜ゼルダの子守唄〜ラストキャッチ」金管八重奏

待って

神曲の次に神曲?

神曲の天丼なの?


 

泣き曲のインフレが起きた第一部に続いて第二部も伝説の泣きゲー「AIR」より夏影-summer lights-。

 

笛チームは白または水色のドレスコードに、夏空色の譜面紙で登場。

「翼」がキーワードになる作品なので、手作りのイヤーアクセサリーを装備。

気づいた人、いるかな?


 

ポケモンシリーズよりぼうけんのあしあとメドレーを演奏したファゴット四重奏。サトシと共に旅をするピカチュウ、リザードン、そしてプリn...じゃなくてヤドン!?みんな可愛い!


 

スーパーマリオオデッセイよりJump UP, Super Star!を披露した金管八重奏のみなさん。

うわ~~!これ、マリオデで見たことあるやつまんまや~~~!!!

会場も一体となった手拍子が起こり、控えめにいって最&高では?


 

MOTHER2より街めぐりメドレー。

ど、どせいさんだ〜〜〜〜!!あっ、ポーラのヌイグルミまで!!


 

金管八重奏 ポケモン ルビー・サファイア・エメラルドより「戦闘!アクア団・マグマ団〜戦闘!アクア団・マグマ団のリーダー〜戦闘!超古代ポケモン〜野生ポケモンに勝利!」

ゲームのプレイ画面が目に浮かぶ〜〜〜!

このとき舞台裏で待機していた団員をざわつかせたチューバの超絶技巧、そしてトランペットのハイトーンのすごさたるや。

いい意味で待機組の耳を疑う事態となり、舞台裏のスキマから奏者の金管八重奏メンバーの勇姿を目に焼き付けました。強すぎるよ金管チームッッッ!!


 

どうぶつの森シリーズより「アイリッシュそんぐ」

チーム名が「プレパ アイリッシュパ部」なので、アイリッシュパブの看板のようなロゴ入りの譜面紙。オーケストラに存在しない編成の異色チーム&お祭り枠として登場!たぬきちもいるよ。


 

Zwei!!より「幻の大地 セルペンティナ」

Zwei!!をチョイスするところも、個人的にプレパの好きなところです。(ゲーム未プレイでしたが、当時ゲーム雑誌で見たイラストが可愛くて気になってた頃を思い出しました) 

思い出させてくれてありがとう、Zwölf!!の12人の皆さん!


 

New スーパーマリオブラザーズより「スーパーマリオブラザーズメドレー」管楽三重奏

マリオの可愛いヘアアクセサリーで登場の管楽三重奏のtrio M!もちろん見た目が可愛いだけじゃない。このメドレーは構成も素晴らしく、ゲームのプレイ画面が脳内再生されるかのような仕掛けもあり、非常に楽しい楽曲となっています!マリオとクラリネット、ホルン、ファゴットの音の相性の良さ、ほんと素敵でした…!


 

スプラトゥーン3より「蛮殻ミックスモダン」を披露した「メガネシューターイカ軍団」の皆さん。

全員メガネ装備でギアパワーUP!!ちょっと景気が良いかんじのメガネの人もいますね)舞台裏で、こっそり踊りながら聴いていたワタクシ。楽しすぎる〜〜!


 

そして最後はスーパーマリオブラザーズメドレーで大合奏!

★⭐︎★光るスーパースター!!!★⭐︎★

違和感なくマリオ仕様な花を咲かせられるファゴットが羨ましい!!!

こんな感じで、会場の様子が少しでも伝わったでしょうか?


 

 

プレパの尊さ、その2

来てくださるお客様が「尊い」

さて、今回のアンサンブルコンサートは、プレパにとって初の試みということもあり、一体どれくらいの観客の方々が来ていただけるかも手探り状態。

 

しかもかでる2.7の大ホールは、これまでの定期演奏会の座席数を上回る約500席。

アマチュアオーケストラのアンサンブルコンサートに興味を持ってくださる方が、どれほどいらっしゃるのか予測がつかないまま、電子整理券の配布を開始!

 

そして、配布から約1ヶ月半後。

それは数週間後に演奏会本番を控えていた冬のある合奏練習の日。

 

団長「整理券、すべて配布終了しました」

 

団員 ΩΩΩ<な、なんだってー!?(ざわ...ざわ...)

 

アマチュア楽団のアンサンブルコンサートとしては異例の予約数らしく、ゲーム音楽ファンの期待と熱量を「数字」として目の当たりにした瞬間でもありました。

 

しかし、私たち団員にとっては、予約数よりも嬉しいものがもう一つあります。

 

お客様が電子整理券を予約する際にフォームから送っていただいた「応援メッセージ」の数々。

 

「初めて行きます!北海道でゲーム音楽の演奏会が聞けるなんて!」

 

「◯◯(作品名)の曲が好きです!楽しみにしてます!」

 

「子どもと一緒に行きます!」

 

(※個人名と共にメッセージを頂いているため、若干脚色を加えてお送りしています。)

 

etc……

 

 

二月といえば、北海道の寒さがより厳しくなる季節。昼夜の寒暖差で雪道の状態も悪くなり、道民にとっては外に出ることが億劫になる時期でもあります。

(↑わざわざサターンバレーからいらっしゃったどせいさん)

そんな中でもお客様の「楽しみ!!」というお声が、どんなに団員の心の励みになったことか……!!

 

本番後も𝕏(旧Twitter)上では、「#プレパアンサンブル」のハッシュタグ付きで、温かい感想をたくさん頂きました。

アンケートでもたくさんの素敵な感想を頂き、感無量です。

ここからは私事にはなりますが、実をいうと筆者は約20数年ぶりに本格的に楽器を手にしまして。

 

音楽から離れても、プロアマ問わず色々な演奏会を鑑賞するのが好きでしたが、今回は成人してから初めて大勢の人前で演奏する機会となりました。

 

「観客よりも奏者の方が楽しいー!!」という感動と気づきに浸っていたところ、それと同じくらい、否、それを上回る熱量で「楽しかったー!」と言ってくださるお客様たち。あたたかくて、嬉しくてたまりません。

 

一方で、つい「そんなに楽しんで頂けたのなら、リハまでの記憶を一回消して観客席にいたかった」なーんて、謎の欲求が芽生えたまでありました。

(いやいや、奏者として出させてもらえるだけでもありがたいんだから...!)


 

プレパの尊さ、その3

会場に溢れる「愛」が尊い

ゲームというのは、プレイヤーそれぞれの記憶に残り、色々な感情を湧き起こさせてくれる「体験」です。

 

そしてゲーム音楽は、その作品を楽しんでいた当時の、プレイヤーの心理状態や思い出、気分を鮮明に引き出す効果があります。

 

ゲームプレイヤーひとりひとりの中には、作品と共に歩んだ思い出が必ずあるはずです。

その思い出を連れて、団員と観客が、あの日かでる2.7に集まりました。

もちろん、普段ゲームをプレーしないお客様や、あまり生演奏のコンサートに行かないお客様も多かったのではないかと思います。

 

しかし、たとえゲームを知らなくても、奏者のゲーム音楽に対する熱量は伝わったのではないでしょうか。

筆者のように長年のブランクがある奏者は、理想の音を奏でるにはまだまだまだまだまだ∞努力が必要です。しかも今回は本番が近づくとどんどんナーバスになってしまって...(泣)

 

ですが2月10日のあの日「団員」と「観客」の垣根を超えて「ゲームと音楽への愛」に溢れた会場の空気感は、何にも代え難い尊さを感じました。

録音でもない、配信でもない、あの日あの場でしか肌で感じることのできない熱量は、奏者、スタッフ、そしてお集まり下さった観客のみなさまと一緒だからこそ、生まれたものではないでしょうか。 

 

プレパの演奏会は、団員もお客様も、みんな尊いのです。

そんな尊さが詰まったプレイヤーズパーティーオーケストラの第4回定期演奏会が、今年6月30日、ちえりあホールにて開催されます!

テーマは「モンスターハンターシリーズ特集」!

実を言うと、筆者は昨年行われた第3回定期演奏会では、観客としてプレパステージを鑑賞。

見事にプレパのファンになった筆者は、次回定演のモンハンの曲を演奏したいがために入団を決意した、という経緯があります。

まさか自分がアマチュアオーケストラに所属させてもらえることになるとは予想外でしたが、これはまた別の話。

まだまだ入団したばかりで手前味噌な演奏会後記となってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。

そんな訳で、団員一同、皆さまと再びお会いできる日を楽しみにしています!ひと狩りいこうぜ!

定演のお知らせは、公式サイト及び𝕏(旧Twitter)を要チェック!

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おまけ

みんな大好き!ゲーミング鍵盤ハーモニカ!